わたしたちの祖先が食べてきた古代米といわれている紫黒米は、現在の白い米と違って赤や黒など色鮮やかなお米です。 その「紫黒米」にはいろいろな栄養分が含まれており、2千年以上も前から人々の健康増進に大きな役割を果たしてきました。この「紫黒米」をぜひお試し下さい。
黒米を使った加工食品はいろいろあります。おかゆ(レトルトパック)や黒米とゴマの入ったそば、黒米粉を練り込んだうどんを
はじめとして、パン、みそ、アメ、アイスクリーム、お茶、せんべいなど多彩です。
また、玄米や一分づきの黒米のほか、大麦、
ゴマ、ハトムギ、もちキビをブレンドしパックに詰めたものもあります。そのまま食べる以外にも、いろいろ加工することで味のバラエティーが広がり、楽しくなります。
古代米は原種に近い稲です。背丈が高く、1.5メートルほどにもなるので倒れやすく、収穫量も多くありません。熟す前から もみの粒が穂からおちやすいのも特徴です。けれど、今の米に比べればずっとたくましい。やせた土地で、肥料をやらなくても育ち、 病害虫にも強い。野性味を残した米と言えます。
普通の白米に少量の黒米を混ぜて炊くと、ピンク色に炊き上がり、粘りも出て、おいしくなります。
家庭で手軽にできるので、試してみてはいかがでしょうか?
栄養成分比較表(100gあたり)
含有成分 | 紫黒米 | 玄 米 | 精白米 |
---|---|---|---|
エネルギー(Kcal) | 343 | 350 | 356 |
たんぱく質(g) | 6.4 | 6.8 | 6.1 |
脂質(g) | 2.8 | 2.7 | 0.9 |
繊維(g) | 3.6 | 2.3 | 0.5 |
灰分(g) | 1.4 | 1.2 | 0.4 |
炭水化物(g) | 71.3 | 73.8 | 77.1 |
リン(mg) | 320 | 290 | 94 |
鉄分(mg) | 1.2 | 2.1 | 0.8 |
食塩相当量(mg) | 3 | 1 | 1 |
カルシウム(mg) | 11 | 9 | 5 |
ビタミンB1(mg) | 0.39 | 0.41 | 0.08 |
ビタミンB2(mg) | 0.08 | 0.04 | 0.02 |
水分(g) | 14.5 | 15.5 | 15.5 |
(社団法人 新潟県環境衛生中央研究所調べ)